増税前のラストセール、その名もFINAL REDUCTION SALEがスタート！

iZotopeのRX/Post Production製品を対象とした
「RX and Post Production キャンペーン」がスタートしました。

Rock oNの目利きした一期一会のプロダクト90点越え！
増税前最後の大量入荷です。

ホールでのPAスピーカー設置

今回はホールでのPAスピーカー設置についての話です。

PAエンジニアの中には、スピーカーを設置する際に、角度や位置を目線で合わせる人が多いんですが、私は20年前にそのやり方を止めました。目で合わせても正確には絶対合わないし、大きいコンサート会場だと、たとえわずかな角度のずれだとしても、音が客席に到着するころには大きな違いになり、音の艶などに必ず影響します。

会議で使うようなレーザーポインターを使って調整する人もいますが、それらはレーザーの芯がズレているので正確な角度が得られません。

スピーカー台の設置場所を決めるためには、まずホールの壁からの距離をメジャーで計測して設置していきます。その上にスピーカーを正しい向きで置くことがまた難しいんですが、いかにスピーカーを正確な角度で置くかっていうことが大事です。そのため、私は計測用レーザーポインターと正確な90度のアルミプレートのデバイスを使っています。

職人気質のエンジニアの中には、スピーカーの後ろから目線で設置している人が時々いますが、僕のレーザーポインターデバイスで測り直すと、LとRでスピーカーの角度がずれていることが多いんです。スピーカー台の平衡位置具合だったり、角度を決める機材がずれていることが原因でしょう。そのずれが位相の問題に影響し、いい音がしないんです。

そこは私としては許せないので、ずれていることを教え、そのやり方が間違いだと気づいてもらうようにしています。

BOSCHのGLM500

最近だと便利なデバイスが色々出ています。距離と角度を測る便利なレーザー距離計でBOSCHのGLM500という製品があるんですが、これは壁との距離もデジタル表示で出てきますし、スピーカー台の傾斜も計測できます。これがあればきちんと数字を見ながら下手と上手のスピーカーがきちんと同じ距離と角度になっているかをチェック出来ます。こんなに便利な測定器が1万円台で買えるのが驚きです。今の時代はこういうデバイスできちんと計測して設置することが正しいやり方です。

精確さを求めると仕込み時間は掛かります。しかし良き音のコンサートを目指すには、このような積み重ねが大切です。また必要なデバイスは高価になってもオーダーメイドで作ってもらうというプロ意識が大事です。

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